この記事では『グーグル検索結果の順位が○○位だったらどれくらいのクリック率(CTR)があるの?』という疑問と『検索ユーザーの行動パターン』について述べいく。
クリック率(CTR)のデータ
過去(2014年)に"WEB担フォーラム"の記事で『グーグル検索結果の順位別クリック率』という記事がありましたね。「検索順位1位は大体これぐらいのクリック率があるよ!」的な目安となるデータ。
グーグル検索での順位 | CTR |
---|---|
1位 | 31.24% |
2位 | 14.04% |
3位 | 9.85% |
4位 | 6.97% |
5位 | 5.50% |
6位~10位 | 3.73% |
(データ参照:グーグル検索結果の順位別クリック率2014年版 + ページランク正式終了!? のお知らせ など10+4記事 | 海外&国内SEO情報ウォッチ | Web担当者Forum)
まぁ、誰もが想像する通り。順位が下位に行けば行くほどクリック率は下がる傾向にあります。
SEOラボでも『検索順位別クリック率』 という記事があり、同様に順位別の率を示していました。結果は、下位に行けばクリック率が下がるもので、数字こそ違えど"WEB担"と同じ。
だが、記事の中で気になる言及がありました。
検索順位8位・9位よりも10位の方がクリック率が高くなる
SMX West 2016にて、GoogleのソフトエンジニアPall Haahr氏が検索順位とクリック率について以下の2つの言及がありました。
- 検索結果の10位は8位や9位よりも多くのクリック率を獲得できる。
- 10位が8位・9位よりもクリックされるのは、クリックして次のページに移りたいと思わないから。
この言及から、クリックされやすい順番は以下になると推測されます。
1位→2位→3位→4位→5位→6位→7位→10位→8・9位
要するに、これまで順当だったものが下位で逆転するということだ。その理由が、『検索したものの答えを次のページに移ってまで調べたいと思わない』という事。
検索の答えを1ページ目(10位)で妥協しているようにも思える。2ページ目に遷移する時間も惜しい程に現代人は忙しいのか?
とりあえず、当ブログのデータ(サーチコンソール調べ)を使って検索順位別クリック率を検証してみた。
検索順位別クリック率(CTR)を検証
検索順位 | クリック率(CTR) | 検索表示回数 | 対象ワード数 |
---|---|---|---|
1.0〜1.9位 | 40.62% | 12790 | 175 |
2.0〜2.9位 | 25.09% | 14657 | 205 |
3.0〜3.9位 | 18.51% | 12342 | 127 |
4.0〜4.9位 | 14.89% | 16226 | 100 |
5.0〜5.9位 | 12.02% | 16264 | 105 |
6.0〜6.9位 | 10.69% | 15076 | 86 |
7.0〜7.9位 | 7.47% | 36457 | 87 |
8.0〜8.9位 | 8.29% | 6212 | 52 |
9.0〜9.9位 | 10.06% | 2339 | 29 |
10.0〜10.9位 | 15% | 3833 | 14 |
このブログ(interest-blog)のデータをサーチコンソールから抽出したもの。期間は2017年6月〜過去28日間。データは順位別にワードを並べ替え、ワード数、検索表示回数、クリック率を抽出したもの。←クリック数は出しません。率からお察しくださいw
10位を見てみると確かに8位・9位よりもクリック率が高くなっているのが分かる。
しかもこの率は4位の14.89%に匹敵するものとなっている。
視覚的に分かりやすくグラフにしてみよう。
次第に順位は下がり、7位以降10位までは上昇している。
『妥協の10位』ユーザーの行動パターン
最後に、検索ユーザーは『とりあえず入る』1位や2位のページで検索の答えが見つからない場合、3位以降からはコンテンツの内容を見ずにタイトルだけで"流している"状態だろう。
そして、8位・9位までに自分の検索にマッチするタイトルが見つからないと『次のページに移るのも面倒だし、10位に入っとくか』という流れ。
その後は検索キーワードを変化させて再度検索にかける。という行動パターンが推測できる。