賃貸アパートやマンションの契約時、または室内での不具合の報告時や退去時に「入居者には善管注意義務があります。」という言葉を言われたことはありませんか?
これは入居者が部屋を借りる時に負う義務です。そして、不動産屋の立場からすると、様々なクレームに対処する武器となります。賃貸管理を行っている不動産屋さんが賃借人(入居者)に対して使う魔法の言葉なのです。
この善管注意義務は民法で定められており、何も賃貸不動産だけに限った義務ではなく、あらゆる物に発生します。
善管注意義務とは「自分の財産と同じように…」
善管注意義務とは、「善良なる管理者としての注意義務」ということで、噛み砕いて言うと「借りたものだからといって無下に扱わずに、自分のものだと思って大切に扱う義務がある」ということです。
例えば、車を借りたとします。普通は「借り物だからぶつけてもいいや」とはなりませんよね?もしもぶつけたら修理代を弁償するということは誰かから教わらなくても分かっていますね。常識です。
ぶつけないように、自分の物と同じように大事に、注意を払って扱います。そういう感覚です。それを法律的な言葉にすると善管注意義務となります。
あなたは常識人?
中にはトンデモな屁理屈をいう人もいます。子供がふすまに落書きをして、「あなたが人に家を貸して、返してもらった時に落書きあったら許しますか?」と聞くと、「子供だからしょうがない。自分なら気にしない。子供は落書きするもんだし、ふすま紙張り替えても次も子供がいる家族が入居したら同じ事。次も小さなお子様がいる家庭を入居させればいいんじゃない?」と。完全な開き直りです。
善管注意義務は「平均人として一般的に客観的に要求される注意」の事を言うんです。そんな特殊で少数派な言い訳はムリです。常識的に分かるだろ…ハッキリ言います!壁やクロス、襖への落書き行為は完全に入居者の責任。修繕費用の請求対象です。
まとめ
善管注意義務は、
- 自己の財産と同じように注意を払って大切に扱う義務
タダで友人から借りた車は大事に扱うのに、お金を払って借りた部屋は粗末に使用するというのはおかしいと思いませんか?借りた以上どちらも同じように扱うのが普通、常識です。
不動産屋さんはこの善管注意義務を、入居者に最も理解して頂きたい法律として考えています。

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