1.検索上位表示記事を分析
SEO的に、コンテンツ(記事)の文字数やソーシャルメディアでの共有数が多い方が検索上位表示に有利だという事が言われていますが、実際、あるキーワードで上位表示されているTOP10の記事の文字数・共有数・ページスピード・キーワード出現率を、「SEOチェキ!」と「文字数カウンター」を使って調べてみました。
ある特定のキーワード(ビッグワード)を入力し、出てきた件数は3億6千2百万件!!そのビッグワードの上位10記事を調べました。
【検索表示上位10】
文字数 共有 ページスピード キーワード出現率
- 6,241 305 0,544 0.7%
- 467 163 0,037 3.15%
- 3,709 305 0,889 3.2%
- 5,507 28 0,934 5.7%
- 4,499 212 0,117 2.95%
- 461 3,201 0,09 2.8%
- 7,909 19,870 0,082 2.3%
- 3,639 119 0,017 4.21%
- 1,419 486 0,335 3%
- 347 1,332 0,026 5.1%
以上が上位10記事のデータ。
これの平均値を出すと、平均文字数は3,402となり、ページスピードは0.3 メディア共有は2,602、キーワード出現率は2.8%となった。
1-1.文字数は関係ない
10位のサイト記事では、文字数が347文字となっています。他にも、目立つものとしては6位の461文字、2位の467文字が少ない文字でランクインしています。
もし、文字数の影響が強いなら7位の記事は上位表示になるはずです。
この結果からすると、必ずしも文字数が多い方が良いわけではないことが分かります。
平均文字数は3402
1-2.ソーシャルメディアでの共有数
今回の共有の内訳は、ツイッター・フェイスブック・グーグル+・はてぶを対象にしています。6位と7位の記事の共有数が桁外れになっているので、平均値が高くなっています。
他の記事では100を超える共有数ですが、4位の記事では共有数が28となって上位にいます。必ずしもソーシャルメディアでの共有数が多い方が上位に表示されるわけではないことがわかります。
平均ソーシャルメディア共有数2602
1-3.ページスピード
ページスピードにもかなりの開きがあります。
早いもので8位の0,017です。
平均ページスピード0.3
1-4.キーワード出現率
出現率は3%~5%以内が良いと言われていますね。
今回の結果ではおよそ3%、2.8%となりました。
まとめ
今回の結果から、文字数や共有数などは大きな要因にはなっていない事が分かります。全く関係ないわけではありませんが、それだけで順位を決定付ける要因にはなっていないのです。順位を決める事には様々な要因があり、それらが複雑に絡み合って順位を決めるのです。
「グーグルの順位決定要因2014年版― Web担当者Forum」では、グーグルの上位表示決定要因になった要素を分析したデータがある。
順位の決定付けには文字数やキーワードだけではなく、それに関連した「関連語」やテーマを裏づけるような「微証語」、「サイト滞在時間」や「直帰率」などの要素が複雑に絡み合っている。
極端な話、その他の要素が記事やサイト中にあるのなら文字数は何文字であっても良いという事になる。