日焼け止めの正しい使い方
暑い夏、しっかりと紫外線対策をしないと肌トラブル(シミ・シワ)の原因になります。出来るだけ肌のダメージは防ぎたいですよね。また、日焼け止め選びで出てくる言葉、「SPF・PA」とは一体どんな意味?なのか。
その前に、紫外線について説明します。
1.紫外線とは?
紫外線の波長はUVAとUVB、UVCという3種類に分けられます。ですが、UVCはオゾン層などに吸収され地上に届く紫外線はUVAとUVBが殆どです。
1-1.UVAとは?
太陽から届く紫外線の殆どはこのUVAで、肌に与えるダメージは弱い。
弱いと侮るなかれ!このUVAは肌に蓄積します。そして、肌の弾力やハリといったものを失わせる原因となるのです。
1-2.UVBとは?
紫外線の量としては少ないが、このUVBは肌には刺激の強いものです。短時間でも肌を赤くしたり、黒くしたり(色素沈着)を起こします。
肌にシミやそばかすを作ったり悪影響を及ぼします。
2.日焼け止めで気になる「SPF・PA」の意味とは?
日焼け止めを選ぶときによく見かける「SPF」や「PA」という言葉。これには一体どんな意味があるのか。
そして人は、紫外線を浴びてから日焼けが始まるまでに(個人差はあるが)およそ20分かかると言われています。この事を頭に置いていて下さい。
2-1.SPFは何を防いでくれるのか?
サンプロテクションファクターの略でSPF、これは主にUVBという紫外線を防ぐ役割をします。
先程UVBについてふれましたね。あれです。
日焼け止めには、SPF20とか30とか数字がありますよね。これはどの様な意味があるのかと言うと、先程の「日焼けし始めるのに20分かかる」と言いましたね。この日焼けをする時間を、その倍数遅らせると言う意味なのです。
例えばSPF20だと20(分)×20(SPF)で400分後に遅らせる。紫外線を浴びてから6.7時間後に日焼けが始まる事になります。もしSPF30だと、20(分)×30(SPF)になり600分、10時間という事になります。
*あくまでこれは目安、個人差(汗をかきやすい人等は日焼け止めが落ちやすい)があり使用する環境(レジャーやスポーツ中であると落ちやすい)にもよります。
2-2.PAは何を防いでくれる?
次に、PAです。これはサンプロテクション グレイド オブ UVAの略で、その名の通りUVA(紫外線A波)を防いぐ働きがあります。
日焼け止めのPAの強さには4段階あり、それは+の数で表示されています。例えば「PA++」という様にです。
- PA+ 効果有
- PA++ かなり効果有
- PA+++ 非常に効果有
- PA++++ 最も効果有
3.日焼け止めを効果的に塗る方法
SPFやPAの数値は高ければ良いというものではありません。少なからず日焼け止めを塗る事自体が肌への負担にもなります。
使用するシーンに合わせて使い分ける事も大事です。
下に目安を記載します。
SPF〜20 PA++
ちょっとした買い物や洗濯物を干す時など、少し外に出るような場面での使用。
SPF30 PA++〜+++
紫外線の当たる屋外で1〜3時間過ごす場合。通勤や軽いスポーツ(散歩等)のシーン。
SPF50 PA+++〜++++
レジャーやスポーツ等の激しい運動をしたり、長時間外に出るシーンで使用します。
また、汗をかいたり、汗を拭ったりという行動で折角塗った日焼け止めは少しづつ落ちていきます。こまめに塗り直す事も必要です。
最後に
また、先程も述べたように「日焼け止め自体、肌への負担」になる事もあります。1日の終わりにはしっかりと念入りに洗い落とすように心掛けましょう。