1.ウェブ上の広告は誰がクリックしている?
ウェブ上の広告は一体だれがクリックしているのだろう?それを解明するためにある研究者2人が、2015年に1月の7日間にわたってYahoo!、Google、Facebook、LinkedInの主要広告ネットワークでのクリック調査を実施した。
そして、ネット上に存在するボット(クローラー)が広告をクリックしているという事が分かったのだ。
1-1.ボットの種類
まずこの調査によってネット上に、ボットは6種類存在することがわかった。
- Basic(基本型)広告プラットフォーム上で、広告キャンペーン等をターゲットに走る「指定されたURLのみ」にHTTPGETリクエストを送るボット。
- Enhanced(改良型)特定の広告のためのHTTPGETリクエストを広告サーバーから受けAJAXを使用してウェブブラウザのロードイベントを記録する。
- Highly Enhanced(高度改良型)クライアント側のコード実行が既知のものと一致しない場合、高度なJavaScriptプロセッサーメトリクスを使用するボット。
- Advanced(進化型)人間の基本的な動作を真似るもの。
- Highly Advanced(高度進化型)ロードしたページを数秒間表示したままにしたり、マウスやキーボードを使用したりページを上下にスクロールしたりする。
- Humanoid(ヒト型ボット)高度に人の行動を真似るボット。
以上の6つの種類が存在することがわかりました。(元記事参照)
1-2.ボット(クローラー)のクリック率は!?
7日間調査した結果、各広告ネットワーク上では広告クリックの88%~98%がボットによるクリックだと判明しました。
資料によると、
- Yahooでは、EnhancedとAdvanced botで全体の90%を超えるクリック率。
- FaceBookでは、BasicとEnhanced、Advanced botで90%を超えるクリック率。
- LinkedInでは、EnhancedとAdvanced botで80%以上のクリック率。
- Googleでは、BasicとEnhanced、Advanced botで90%を超えるクリック率。
になっています。(元記事参照)
この調査結果から「オンライン広告は過剰請求になっていて、実際には現在支払われるような需要は存在しない」と記されています。
まとめ
もしこれが事実なら、現在のウェブ上の広告の殆どはボットがクリックしているので、そこから商品購入に繋がるような事にはならず、クリック課金型の広告であれば、企業は無駄に広告を出していることになるのではないか?
この調査結果の発表によって、広告のクリック単価が見直されるようなことに繋がるのだろうか?私はそれが心配だ(泣)
元記事:
ネット広告のクリック数のうち88~98%はボットによるものだと判明 - GIGAZINE
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