グーグルは「価値のある情報を検索結果に表示する」というコンセプトを持って、検索ユーザーのニーズに応えています。それを実現するためにグーグルは、様々なアップデートを用いて情報の整理を日々行っているのです。そのアップデートには「ペンギンアップデート」、「パンダアップデート」「ベニスアップデート」があります。
この記事ではこれら「アップデート」について説明します。
パンダアップデートとは?
パンダアップデートとは、「質の高いサイトの順位を上げて、質の悪いサイトの順位を下げるというサイトの基準を計るアルゴリズム」です。
このパンダアップデートをグーグルは定期的にアップデートしています。パンダアップデートが最初に導入されたのは、2011年アメリカなどの英語圏から始まりました。その後2012年7月に日本にも導入されました。このプログラムは(2014年から)毎月更新されているようで、グーグルはかなり重要度の高いものと考えているのではないだろうか。
対象は?
どのようなサイト・ブログが対象になるのかというと、
- 内容の薄い、有益な情報の無いサイト
- 記事の内容など、コンテンツが他のものと重複しているサイト
- 広告の量が多いサイト
- 専門性や独自性のないコンテンツサイト
- 他から共有など、評価されていないサイト
よく言われている代表的な基準はこの様なものです。この内容は当たり前の事ばかりが基準になっています。グーグルは何も特別難しいことは言っていません。普通にブログ運営をしていればまず大丈夫でしょう。
このアップデートは一言でいうと、「個性を持って正しい専門情報を盛り込んだサイトにしなさい!」という事になる。
対応策
パンダアップデートにかからないための対応策は、前出の「対象は?」の内容を鑑みて、「書く内容に独自性と専門性を持って、多くの人から評価・共有される内容」にしなければならないという事です。
まぁ、意識し過ぎずに肩肘張らず普通に書いてれば良いでしょう。
ペンギンアップデートとは?
ペンギンアップデートとは、「グーグルの規約(ガイドライン)に違反して検索順位の上昇を目的としているサイトやブログ等のコンテンツを排除するアルゴリズム」です。
スパム行為や不自然な被リンクなどのガイドラインの違反に対して、検索結果の順位を下げる措置をとります。
ペンギンアップデート1.0-ペンギンアルゴリズム導入(2012年4月)
ペンギンアップデート1.1-データの更新(2012年5月)
ペンギンアップデート1.2-データの更新(2012年10月)
ペンギンアップデート2.1ーアルゴリズム更新(2013年10月)
ペンギンアップデート3.0-アルゴリズム更新(2014年10月)
[引用:SEO HACKS]
上記のようにグーグルは、様々なガイドラインの違反に対応するためにペンギンアップデートのアルゴリズムの変更を定期的に行っています。
グーグルの不正に対する監視網は日々強くなっているのです。
どんなサイトが対象になるのか!?
一体どんなサイトがペンギンアップデートでペナルティー対象になるのか見て行きます。
- 質の低い被リンクが多いサイト
- いろんなサイトのコンテンツをまとめただけの中身の無い、独自性の無いサイト
- 不自然な程にキーワードを詰め込むようなサイト
- 隠しテキストやリンクのあるサイト
このアップデートで検索順位に影響があったサイトは全体の約1%程だと言われています。1%は少ないように感じますが、このアップデートで不正・規約違反に対しての抑止力としての影響はそれ以上だと思います。
対処法は?
- 質の低い被リンクが付いているサイトであれば、リンクを外す。
- まとめただけの中身の無いサイトは辞めて、独自性の高いサイトの運営に切り替える事。
- 不自然なキーワードは無くす。
- 隠しリンクや隠しテキストは削除する。
このようなホワイトハットは、グーグルが最も推奨するブログやサイトの運営方法です。
順位を上げるだけがサイト運営の目的ではありませんが、ある程度の順位でなければ人にみてもらえません。先にも言いましたが、「個性を持って独自性のあるコンテンツ」にするように心がけましょう。
昔の記事ではありますが、SEO業界では有名な鈴木さんの”海外SEO情報ブログ”で、「高品質なサイトになるための23個の質問」という記事がありました。質の高いサイトを作るためのヒントがあり、とても勉強になるので一度読む事をオススメします↓
パンダ・アップデートでGoogleが評価する高品質なサイトになるための23個の質問 | 海外SEO情報ブログ
ベニスアップデートとは?
2014年の12月にグーグルがアルゴリズムの更新を行いました。これはベニスアップデート(ヴェニス/Venice)と呼ばれるもので、グーグルの検索結果の表示に対するアルゴリズムです。一体どのような表示をもたらすのかと言うと、ローカル情報を検索結果に反映させることを可能にしたアルゴリズムである。
ローカル情報とは?
例えば「病院」と検索すると、検索したユーザーがいる地方の病院に関する情報が上位に表示されるようになるのです。東京で検索したのなら東京都の病院、大阪で検索したなら大阪の病院が表示されるという事。
ベニスアップデートはこの様に地域・ローカル情報を検索結果に反映させるアルゴリズムなのです。
今までと違って、検索結果でローカル情報が反映されて表示されるようになる事で多くのサイトや記事達は、そのSEO効果が薄れていくのではないでしょうか?より地域に特化したタイトル、内容の記事が求められるのでしょう。
鈴木さんが詳しく説明している記事があるので参考にどうぞ↓
上位表示のチャンスがある!
このアップデートによって、検索順位が下がるサイトもあれば、逆に順位上昇のチャンスがあるサイトもあります。今まで上位表示が難しかったサイトでも、サイトの内容にもよりますがビジネス系であれ地域密着型の職種など、その地域・ローカルに特化したサイトや記事を作成すれば、上位表示が可能になるのではないでしょうか?